背骨の歪みが引き起こす悪影響とは

背骨のゆがみの原因

背骨は24個の椎骨と仙骨、尾骨で構成されており、全体が緩くS字形に湾曲していることによって上半身の重さと下からの衝撃を吸収する仕組みとなっています。背骨のゆがみの原因の多くは日常生活における動作や姿勢のクセと言われており、デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいる・いつも同じ手で荷物を持ったり同じ側の肩にバッグを掛けている・足を組んで椅子に座る・片手や片足を使うスポーツをしているなど、毎日の動きの積み重ねが原因となっているケースが多くなっています。また、片方の肘を机に置いて頭を支える頬杖なども、片側にだけ重心がかかってしまうため背中をゆがめる原因になるなど、骨に負担をかける習慣が根付くことが大きな要因です。なお、姿勢以外でも、内臓が疲れているとその背骨部分の筋肉が硬直してしまうため、結果としてゆがみが生じることがあります。

背骨のゆがみによる悪影響

背骨は多くの骨によって形成され神経もたくさん通っているため、ゆがむことによって神経が圧迫されてしまい肩甲骨や肋骨、骨盤などに悪影響が出ると共に、全身の筋肉のバランスが崩れて血液やリンパの流れが悪くなってしまいます。これらが原因で新陳代謝も低下し老廃物がうまく排出されなくなるため、肩こりや頭痛、腰痛、むくみ、冷えといったトラブルが起きやすくなります。また、背骨は胃腸の働きと相関関係が強く、下痢や便秘などの症状が頻繁に起きる場合は背骨のゆがみを疑ってもいいかもしれません。他にも慢性疲労や月経痛、睡眠障害や集中力の欠如なども背骨のゆがみが原因の場合がありますので、正常な状態に戻すようにすることが大切です。ただし、間違った方法では逆に骨に負担を与えてしまうことがあるため、整体院に通うなど正しい指導の下で行うようにしましょう。